【旅】パムッカレ・インジェミナレ神学校・メブラーナ博物館【トルコ5】

パムッカレ

五日目はパムッカレ。
トルコは温泉大国でもあり、昨日の記事でも触れたように、このパムッカレは豊富な湯が湧き出る。
白いものは成分である炭酸カルシウムが長い面月をかけて堆積したものだ。
この辺りは古くから綿の産地だったこともあり「パムッカレ」は「綿の城」という意味らしい。
遠くから見るとこの純白の景色は真っ白な綿のようにも、そして雪のようにも見え、その名に相応しい場所だなと思う。

早朝にホテルを出たお陰で、まだうっすらと朝靄が残る景色を見ることが出来た。
人が殆どいなかったため景色に現実味が薄く、ファンタジーのエルフの都にはこんな鏡面世界もいいなと考えたりした。

ちなみにここも湧き出ているのは温泉であり、一部は裸足になって歩くことが出来る。
 
 

パムッカレ・テルメル(遺跡プール)

そんなパムッカレには、遺跡が沈んだ温泉プールがある。
観光客も、水着着用で入ることが出来るのだ。


 
 

ヒエラポリス

ローマ帝国の温泉保養地だった都市遺跡。
地震により大きく崩れてしまい、現在は劇場、浴場が残っている。


 
 
パムッカレを後にし、コンヤに向かう。
その途中のドライブインで食べたこのヨーグルトが素晴らしく美味しく、今でも忘れられない。
このように芥子の実と蜂蜜をたっぷりとかけて食べる。

注文すると「スプーンですくっても落ちない」というパフォーマンスをしてくれるのだが、日本でも人気のギリシャヨーグルトに近いものを感じる。
帰国してから知ったのだが、「ヨーグルト」という単語はトルコ語の「yoğurt(ヨウルト)」から来ているのだとか。
この記事で触れたハルヴァも、インドやアメリカの方にも見られるらしい。
食べ物だけでなく、文様や織物、文字など様々なものが砂漠を越え、海を渡り、少しずつ形を変えその地域のものと混ざり合って根付いた姿を見ると「世界は繋がっている」というごく当然のことを改めて実感する。
 
 

コンヤとメヴラーナ

午後はメヴラーナ教団の総本山があるコンヤに向かい博物館を観光した。
こちらのコンヤはかなり宗教色の強い街で、ホテルなどでも基本的に飲酒はNGとなる。
街全体が粛々としており、今まで訪れた街とは明らかに空気感が違う。
ホテルの各部屋に礼拝用のマットやコーランが置かれ、時間になると街中にあるスピーカーからアザーンが流れるのが印象的だった。

メブラーナ教とはイスラム神秘主義の一つ。
真っ白いスカートを身に着けくるくる踊り続ける「セマー」という宗教行為が有名だが、これは回転が宇宙の進行を表し、自らも回転することで神と一体化をはかるというものである。
博物館の中は撮影禁止であったため、外観の写真のみ掲載する。

博物館の中には修行場、そして教団の発展に尽くした僧達の霊廟があり、教団の資料なども多く展示されている。
教団そのものはトルコ革命の際に解散しているが、現在でもセマーは文化センターなどで観ることが出来る。

トルコ大使館がアップした画像があったので、そちらを貼っておく。

 
 

インジェ・ミナレ神学校

1267年に建てられたイスラム教の神学校。
インジェ(細い)・ミナレ(尖塔)という名だが、残念ながら尖塔は落雷で1/3程の高さになってしまった。

この繊細なレリーフの美しさにはただただ見入ってしまう。
よく見るとアラビア文字になっている部分があり、これは全てコーランの成句なのだという。
中は博物館になっているのだが、ツアーで外から眺めることしか出来なかったのが惜しい。


 
 

ホテルの近くにスーパーがあったため、ここでもまた足を運ぶ。

柘榴フレーバーの紅茶などもある。
トルコは本当に柘榴ものが多く、私はロクム、紅茶、石鹸、ボディシャンプーと様々なものを買い込んで帰国した。

チョコとオレンジは正義。


 
 

今日の猫と犬

ドライブインにて。

パムッカレにて。
靴の番かと思いきや、時々くわえて何処かに行ってしまう。

メブラーナ博物館入場ゲートにて。

メヴラーナ博物館の中庭にて。

六日目カッパドキア・ギョレメ編に続く。

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