ガーネット・クレイドル十周年。

今日から令和ですね。
まさかそのような日に『ガーネット』10周年を迎えようとは思いもしませんでした。

以前に、私がシナリオを担当する乙女ゲームは春発売が多い、ということを日記に書きました。

『GARNET CRADLE』(PC版)2009/5/1
『ガーネット・クレイドル・ポータブル~鍵の姫巫女~』(PSP版) 2011/4/7
『Princess Arthur』2013/3/28
『ニル・アドミラリの天秤 帝都幻惑綺譚』2016/4/21

このようにずらりと春発売作品が並んでおります。
そんな春の第一作目、私の乙女ゲーム初シナリオがこのガーネットという作品になります。
手探りの中、色々な方に支えられ助けられ、励まされながらながら作った、とても思い出深い作品です。
イベントで皆さんからいただいた、ガーネットモチーフのお手製アクセサリーなどもまだ全部持っていますよ。
 
 
10年です、10年。
高校生の彼等と、夫となった彼等とどちらがお好みですか。
キイチが属性的に一番いいパパだとは思いますが、我が子にあの子守歌を歌うサーリヤも目に浮かびます。
理人は娘の恋人を排除するタイプな気がします。
透矢は子に振り回されていそう(でも嬉しそう)
白土さんのところは三人で仲良くして欲しい感じです。

高校生としてなら、もっと普通のデートをさせてあげたかったなとは思います。
ああいう世界観だったので「街の普通のデート」が少ない作品なんですよね。
今ならどんなデートかなと考えると、やはり昨今のSNSネタが浮かびます。
透矢が結構なガジェッターになっている予感がします、個人的には。
キイチは何となくロードバイクのイメージがあります。
そしてあちこち美味しいお店に出掛けていそう。
女子デートとしては美紅と椿とののちゃんでタピオカミルクティーを飲んでいるところをインスタに上げて欲しい、とか。

そうだ、みんなで渓流でBBQとか楽しそうですね。
色々あったサーリヤと理人で並んで魚を釣り、キイチと透矢と楓で肉焼き係を奪い合って欲しい。
そして理人が焼けたマシュマロを美紅の唇に近付けて、椿に「火傷しますから」って邪魔されるんですよ。
食後には渓流に冷やしておいた西瓜を食べ、夕暮れに花火をする。

何ならもうみんなでディ●ニーランドに行って欲しい。
二人乗りのシートの横を奪い合い、結局、じゃんけんで椿に負けたりして欲しい。
(この場合、ののちゃんは彼を連れてきて欲しいので争奪戦には不参加)
今のところ、私がシナリオで関わった乙女ゲームで現代もの(?)はガーネットだけなので、色々浮かびますね。
 
 
そんな感じで彼等は今でも元気です。
私は、展開が終わることと、作品の終了は違う意味だと考えています。
これはガーネットに限らず、世の中に送り出された全てのコンテンツに言えることだと思っていて、彼等を愛してくれる皆様の中でキャラは生き続けます。
先にツイッターの方でお祝いリプライを下さった方々、決して短くはない10年という歳月、彼等を心の中に住まわせて下さって有難うございます。
作品に関わった者としてお礼申し上げます。
嬉しくて泣けました。
どうぞこれからも、柘榴を見たら彼等のことを思い出してやって下さい。

[ ガーネット・クレイドル十周年。 ]diary2019/05/01 18:30