【青春18きっぷ旅】御手洗池と御神水ビール【鹿島神宮】

常磐線の旅が終わっても、私の夏はもう少し続く。
今日からの2回は、2019夏の青春18きっぷ後半をお届けする。

何度か触れているように18きっぷは5回分あり、一気に使ってもよし、分けて使ってもよし。
故に、私のツイッターのタイムラインでは18きっぷ期間の終了間近になると「一回分余っているから、一日で何処まで行けるか」という話題が多く流れてくる。
こんな書き方をすると消化試合的と感じるかも知れない。
でも私は「一日」という制約であれこれ場所を検討するのも18きっぷのお約束の一つだと思っていて、これはこれで非常に面白いのだ。

そんなわけで色々と考えた結果、2019夏は鹿島神宮と真鶴に決めた。
今日はその鹿島神宮編だ。
 
 
最寄り駅から、常磐線、成田線、鹿島線を乗り継いで鹿島神宮駅まで。

駅から大鳥居までは徒歩で10分程度だろうか。
(まだ残暑厳しい日だったこと、上り坂だったこともあり、ややペースが遅めだったので参考までに)
 
 

鹿島神宮

実は、鹿島神宮は初めて。
近いといつでも行けるような気がして、かえって足を運ばないまま、というあれだ。

この立派な楼門は、日本三大楼門の一つなのだとか。

では残り二つは? と思い調べたところ熊本の阿蘇神社、福岡の筥崎宮とのこと。
この鹿島神宮は祭神が武甕槌神(タケミカヅチ)、国宝・布都御魂剣(フツノミタマノツルギ)も収められていたりして、その響きにどうしてもロマンを感じ物語を考えてしまう。
もちろん、参拝する時には精一杯の敬意を心がけているので、道を歩きながら想像するくらいは許して欲しい。

参拝後、一番奥の御手洗池を目指す。

この日は30℃を越えていたが、歩いていると暑さを感じない。
拝殿から池までは500メートル、木洩れ日の中を歩くのはとても気分がいい。

この通りは昔の国道なのだそうだ。

濃い緑の中をゆっくり進み、御手洗池に到着。
水面が木々や鳥居を鏡のように映し、静謐な空気に満ちている。

昔は参拝の前にここで禊ぎをしたそうで、現在でも年始には大寒禊が行われていると説明にあった。
この水ならばどんな穢れも落とせそうだなと考えるくらい、澄み切っている。
余りの透明度に長々と覗き込んでしまったが、鯉よ、餌はないのだ、申し訳ない。

池のすぐ側に、かき氷の看板があったので入ってみた。
そう、2019青春18きっぷ夏のかき氷旅も継続中なのだ。

一番人気の自家製・完熟いちご。
この苺のごろごろ感、食べる前から絶対に美味しいと確信。
口に入れるとまさしく濃厚なジャム感で、練乳も混ざって苺ミルクのような甘酸っぱさだ。
これからもずっとこのかき氷であって欲しい。


 
 
鹿園にも立ち寄り、餌などもあげてみた。
人生で初めて、鹿の鳴き声を聞いた気がする。

生えかけの角の子もいて、改めて眺めると「角」という構造は不思議なものだな、と思う。
一般的には骨が変化したものといわれているが、毎年律儀に生え変わったり、やはり栄養状態の良い個体の角が立派だったりする。
残念ながら人にはないので、架空の世界で角や翼や尾ひれを生やすことにしよう。
 
 

パラダイス・ビア・ファクトリー

 
神宮内散策を終え、再び参道へ。
ここに、絶対に立ち寄ると決めていた店パラダイス・ビア・ファクトリーがある。

鹿島神宮の御神水は非常に硬度が高く、エールビールに向いているのだそう。
そのためビールの仕込み水として使っていると知り、飲んでみたかったのだ。

これがそのうちの一つ、ベルジャンホワイト。
きりっとした爽やかな飲み口で、数あるビールの中で一番好きかも知れない、と思うくらい好みの味。

ランチメニューのピザはこっくり甘いトマトの味が効いていて、素晴らしくビールに合う!

鳥居を眺めながら御神水で仕込んだ美味しいビールを飲む贅沢には、少々の背徳感も漂う。
皆様も是非、この美味しい背徳感を味わいに行って欲しい。
 
 

まるさんカフェ

パラダイス・ビア・ファクトリーを出て向かったのはまるさんカフェ
ここは老舗の和菓子屋さんに併設されたカフェで、ソフトドリンク、かき氷やお汁粉などを楽しめる。
本日のかき氷、二杯目。

私が注文したのは紅あずま。
なめらかで甘い芋のムースに、ほろ苦いカラメルソース。
中にはダイス状の芋の角煮も入っていて、ほくほくした塩気が丁度いい。
かき氷スタンプカードもあるようで、近くに住んでいたら余裕でクリアしたろう。

神宮で厳かな空気を感じ、美味しいビールとピザとかき氷を堪能し、帰宅。
 
 
一日旅はこれで無事に終わり……だったのだけれど、この直後に台風15号による大きな被害が出てしまった。
鹿島神宮も、パラダイス・ビア・ファクトリーも、そして途中に通ったところも。
神宮にも館山にも佐原にも是非観光に行って欲しい!! という気持ちをこめて旧ブログから少しだけ写真を貼っておく。
 
 

館山・千倉

この時は一足早い春を見たくて、館山に行った。
宿泊したのはオーパヴィラージュ
食事も素晴らしく美味しいのだけれど、一番印象に残っているのはスタッフの皆さん。
フレンドリー、でも近過ぎないという絶妙の距離感で、いつも笑顔。
夕食のフレンチが物凄いボリュームで、デザートを食べきれるかと思っていたところ「夜のおやつにどうぞ」と部屋まで運んでくれたりも。
お風呂も色々あって楽しい。
施設そのものは少し古さを感じるけれど、それを補って余りある料理とスタッフの心遣い。
館山に泊まるならおすすめ。


 
 

佐原

佐原も、旧い街並みが残る素敵な場所だ。
この川では、30分程の舟めぐりを楽しむことも出来る。

商家の隠居として使われていた旧いお屋敷を改装したリストランテカーザ・アルベラータ
落ち着いた雰囲気の中、美味しいイタリアンを楽しめる。

宿泊したのは明治創業、それ以前も船宿を営んでいたという木の下旅館。
女将さんがとてもいい方だったので、花菖蒲の頃に再訪したいと考えている。

※2020年追記 現在は旅館ではなく豚カツ屋さんになっている模様。

[ 【青春18きっぷ旅】御手洗池と御神水ビール【鹿島神宮】 ]TRIP, , , , , 2019/09/27 23:22