【茨城空港】ソーキそばとラナイホステル【沖縄】

私には行きたい場所が沢山ある。
自覚のある悪癖なのだが、距離のある場所は「行くからにはあそこもあそこも」と欲張ってしまい、結果的に日程が足りなくなって頓挫する。
沖縄本島もそんな場所の一つで、なかなか足を運べずにいた。
今回、ベストなタイミングでまとまった時間がとれたので、半年以上前から慎重に綿密に計画を練った。
これはその六日間の記録である。
 
 
沖縄旅行の選択肢として手軽なのは、飛行機+ホテルのパックツアーを利用することだろう。
だが今回のコースは離島が含まれるためパックは難しく、飛行機と宿、交通手段などをそれぞれ細かく予約することにした。
沖縄はANAやJALの他、LCCも多く就航しているため、好みのものを選んで問題ない。
私は茨城県民で、かねてより茨城空港を使ってみたいと思っていたのでスカイマークを選んだ。
 
 

茨城空港

茨城空港はコンパクトな造りなので、空港行きのバスを降りて中に入るとすぐ目の前にチェックインカウンターがある。
これは便利、これは楽、これは安心。
重い荷物を引き摺って移動しなくていいのは素晴らしい。

少し時間に余裕があったので、二階のフードコートで朝食。

セットのサラダボウルが想像以上に大きくて嬉しい。
コーヒーも美味しかった。

スカイマークの機内。

沖縄線ではコーヒーとキットカットのサービスもある。

最近は列車の旅がメインだったので飛行機は久しぶり。

窓からの景色を眺めているうちにうとうとしてきて、約三時間で那覇空港に到着。

空港直結のゆいレールに乗り込み、今夜の宿がある牧志駅に向かう。
 
 

ラナイホステル

私が初日の宿に選んだのは、ラナイホステル
サイトの写真を見てインテリアに一目惚れして選んだのだが、大正解だった。

雑居ビルの二階を改装した形で、入り口は宿泊客専用のオートロックになっているため安心。
受付のお姉さんも気さくで優しく、とても雰囲気のよい宿だ。
部屋タイプがバラエティ豊かで、シングルから多人数、ドミトリーまで好きなタイプを選べるのもポイントが高い。

バスルームに、パウダールーム。

当初の予定ではこの後、首里城に向かう予定だったが、直前に首里城が火災に見舞われてしまったため、一日目の午後は遅い昼食~夕食を求めて徒歩圏内を散策してみることにした。
 
 

田舎 公設市場南店

最初に向かったのは牧志公設市場近くの田舎公設市場南店

沖縄はソーキそばのお店が沢山あり、味付けも少しずつ違う。
個人的に田舎は素晴らしく好みの味で、また沖縄に行ったら絶対に立ち寄ろうと今から決めている。
ソーキそばは驚きの一杯390円。
シンプルな鰹節と豚骨ベースのスープにコシのある細麺、そしてほろほろ崩れるくらい柔らかく煮込まれた甘辛い軟骨ソーキ。
あっさりめで飽きのこない味わいなので、毎日でも食べられそうだ。
代金前払いで、千円、五千円札は遠慮して欲しい旨の貼り紙があったので、390円握り締めて行こう。

行こう、と書いておいて何だが、実はこの辺りは細い道が入り組んでいて初見だと非常に分かりにくい。
細長い道に小さなお店がずらりと建ち並ぶ様子は、イスタンブルのグランドバザールを思い出す。
気分のままに路地裏を曲がり、そのうち何処かには辿り着くだろうという気持ちで歩いてゆく。
 
 

沖縄せんべろとシナーダ

皆さんは「せんべろ」という言葉をご存知だろうか。
日常生活で殆ど役に立たない言葉だと思うが、この沖縄旅行の大事なコンテンツの一つなので、今日この場で是非覚えていただきたい。
「せんべろ」は「千円でべろべろになるまで酔える(価格帯の店)」という意味だ。
この記事を書く際に一体何処が発生なのだと調べてみたところ、中島らもさん説が濃厚らしい。
言われてみれば、彼らしい言葉に思える。
アルコール依存症、躁鬱病、ナルコレプシー、そして薬物逮捕、若くして世を去った彼の。

酒を嗜む者は一度読んでおくといい。
アルコール依存症の地獄が軽快な筆致で描かれている。
非道い話だが、憎めない。

話を元に戻そう。
沖縄というのはどうもこの「せんべろ」が大人気らしい。
旅行の計画を練っていると、よく紹介記事に出くわす。
私も程ほどに酒を愛しているので、立ち寄ってみようと好みの店を探し始めたところ、驚愕の事実を知る。
この「せんべろ」とか「ちょい呑みセット」的なものは沖縄だけでなく日本中の居酒屋・バーにあり、それ自体はそう珍しくない。
しかし。
一般的なせんべろセットは「酒1~2杯+つまみ数品」であるのに対し、沖縄は基本が「酒3杯+つまみ」なのだ。
試されている。
頼んだ時点で「酒3杯」が確定する。
これに狂喜するか、怯むか。
私は正直なところ若干、若干怯んだ。
確かに日本酒でもワインでもラムでも紹興酒でもカクテルでも、アルコール全般大好きではあるのだけれども、私は「酒の肴」が充実していて欲しい人なのだ。

というわけで選んだのがこのシナーダ

シナーダではこのように「酒二杯+おつまみ二品」というように組み合わせが色々と選べるのだ。

私が選んだのはトマトのガーリックマリネと、温かいポテトサラダ。
ベーコンチップ入りの温かいマヨネーズソースがとても美味しかった。

1杯目はティーハイ。
普通にジョッキです、ジョッキ。

ロゴ入りだということに飲み終えて気付いた。

2杯目はスパークリングワイン。

以上、これで千円。
素晴らしい。
素晴らしい以外の言葉がない。
外観もお洒落で女性一人でも入りやすく、沖縄せんべろデビューにいいと思う。
ただ人気店で混みやすいので、一人の場合の長居は向いていない。
この後に単品で頼もうと思っていたのだけれど、お客様が増え始めたので退却。
女性一人でゆっくり呑みたいという方は、最終日に紹介予定の店がおすすめ。
 
 
国際通りを眺めながらラナイホステルに戻り、一日目無事に終了。
明日からもずっと移動が続くので早めに就寝。

二日目の斎場御嶽・奥武島編に続く。

[ 【茨城空港】ソーキそばとラナイホステル【沖縄】 ]TRIP, , , 2020/06/03 21:00