【旅】銚子の美味しいもの【銚子】

八月の終わり、銚子に向かった。
一番大きな夢こそ叶わなかったが、美味しい寿司とビール、そして海の側の温泉を楽しんできたので、旅の記憶を綴っておく。
 
 
まずはJRで銚子駅へ。
醤油の街らしいお出迎えだ。
ここから更に、銚子電鉄へと乗り換え。

銚子電鉄はJR銚子駅のホームから接続している第三セクター鉄道で、銚子駅から終点の外川駅まで30分とかからない距離を繋ぐ。

経営難で有名であり、ぬれせんやまずい棒などの話題を目にしたことのある方もいるだろう。
だが、どの駅もそれぞれに魅力があり、更には大正ロマン電車なるものも走り始めたため、絶対に訪れようと心に決めていたのだ。
そう、大正ロマン電車。
それこそが私の夢であり一番の目的だった。
まずは素敵な内装をどうぞ。


(銚子電鉄の公式サイトから画像をお借りしました)

当ブログをご覧になっている方の七割くらいは、心惹かれるデザインではなかろうか。
数年前にツイッターで見かけてからずっと憧れていて、今回ついに銚子駅に降り立ったわけだが、残念ながら運行日ではなく最初に述べたように乗車は叶わなかった。
そう、叶わなかったのである。
昨日まで走っていたらしい。
しかし今日から定期メンテナンスに入ってしまったらしい。
まぁいい、もう一度銚子を訪れる理由になる。
大正ロマン電車は不定期運行とはなっているものの、時々このように銚子電鉄のツイッターでスケジュールが出ていたりもするので、乗ってみたい方は要チェック。

いつか、いつか乗るぞ。

銚子電鉄は、このような大人700円の一日乗車券も出している。

銚子駅では販売していないが、銚子電鉄に乗り込むとすぐに車掌さんが回ってきて出発前に車内で購入出来るのでご安心を。
銚子から終点の外川(とかわ)までは往復で700円、他にも温泉で割引があったりするので電車旅を楽しみたい方は買って損はない。
デザインもレトロで可愛いのだ。
 
 

銚子電鉄 外川駅

電車に揺られ、まずは終点の外川駅まで。
開業した大正時代からあるこのレトロな駅舎も目的の一つ。

手書きの運賃表がいい味を出している。
夕暮れから夜間は白熱電球が灯るそうで、その時間の駅舎も訪れてみたい。


 
 

治ろうや鮨処

今日のランチはこの外川で寿司。
銚子には美味しそうな寿司屋が沢山あり迷ったが、自分の勘を信じて治ろうや鮨処へ。

美しい。
そして味も素晴らしい。
美味しい寿司はもう飲み物のように入る。
銚子で揚がった鮪、平目、ヤリイカ、ホウボウ、そして何と言っても炙り金目!
塩で食べる金目鯛の旨さは格別で、口に入れると幸せな気持ちになれる。
そしてもう一つ、銚子の寿司の魅力は「伊達巻き」だ。
伊達巻きと言ってもおせちに入るあれとは少し違っていて、しっとり滑らかぷるるん、と本当に硬めプリンのような食感。
もちろん、だしの風味はある。
銚子は漁師の街なので「一皿に甘いものも一緒に」という注文から広がったものらしい。
一般的な伊達巻きとは異なるので、初めて口に入れた時は舌が驚くかも知れないが、銚子に来た際には是非一度食べてみることをおすすめする。
 
 

榊原豆腐店

寿司のあとはデザート。
同じく外川駅、治ろうやのすぐ近くにある榊原豆腐店へ向かう。

「フが10個で豆腐」という洒落たマーク。

クマが少し暑そう。
いや暑いはずだ、この日の気温は確か34度であった。

注文すると封を切ってお皿にのせ、惜しみなくきな粉と黒蜜をかけてくれる。
豆乳とにがりだけで作った、ほんのり甘いプリン。
クマの背中を眺めながら、ベンチでのんびり食べた。
 
 
外川駅から、海沿いの道を歩いて目的地である温泉ホテルへ向かう。
この景色も私が見たかったものだ。

そしてこのぎらつく太陽と海の照り返しに耐えるため、銀色の日傘が必要だったのである。
銀色の日傘、本気でおすすめ。

真ん中に白くそびえる塔のようなものが犬吠埼灯台。
写真で見ると遠そうに見えるけれど、外川駅~犬吠埼は途中で温泉に浸かったりも出来て丁度いい散歩コースだと思う。


 
 

潮の湯温泉 犬吠埼観光ホテルの日帰り入浴

海沿いの道を歩き、辿り着いたのは潮の湯温泉 犬吠埼観光ホテル
似た名前が多いので注意されたし。

銚子のホテルでは「基本」日帰り入浴を受け付けているが、私がここを選んだ理由は二つ。

日帰り入浴の受付時間が一番長い
12:00~20:00(21:00退館)と、午後早めに終わってしまう他のホテルに比べて圧倒的に長い。
(※2020年8月の情報なので、最新は公式サイト等でご確認下さい)

・地理的に海に近い
銚子のホテルは「海を見下ろす少し小高いエリア」と「海沿いエリア」に分けられる。
このあたりは好みだと思うが、私は出来るだけ海に近いところに入りたかった。
犬吠埼観光ホテルの露天風呂はこのように海のすぐ側、寄せて返す波を眺めながらのんびり浸かることが出来て良かった。

ホテルの建物は少々古く昭和な香りがするものの、日帰り入浴の時間が長いことに加え受付の方もてきぱきと優しく、バスタオルも料金に含まれ、女性脱衣所のメイク用鏡と椅子などもそれなりに数があり、ふらりと立ち寄りやすいと思う。
海に面したロビーもいい。
売店ではカフェメニューの他、グラスワインなども扱っていたので再訪する機会があったらこの海を眺めながらゆっくりしてみたい。

実は候補がもう一つあり、ここでスパもいいかな、などと考えていたのだがCOVID-19により公式サイトで日帰り入浴が確認出来ない時期だったので、今回は見送った。
先に書いたように銚子電鉄の一日乗車券で大体のホテルの日帰り入浴は割引になる。
好みのホテルで海を眺めながらの温泉を楽しんでみて欲しい。
 
 

犬吠埼灯台

犬吠埼観光ホテルから、犬吠埼灯台へ。
明治5年完成、真っ青な空に立つ真っ白な灯台の美しさよ。

ちなみにこの犬吠埼灯台は全国に16しかない「のぼれる灯台」の一つだが、体力に自信がないので諦めた。

白亜の灯台のふもとに立つ、白いポスト。
こんな可愛いポストを見たら、また物語が浮かんでしまう。

ここに投函すると風景入りの消印で届くそうなので、白い灯台の真下で葉書を書いてみては如何だろうか。
 
 

銚子ビール 犬吠醸造所&TAPS

銚子旅の締めくくりは銚子ビール。
犬吠埼灯台のすぐ近くにオープンした犬吠テラステラスには銚子ビール 犬吠醸造所&TAPSというビアバーがあり、銚子生まれのクラフトビールを味わえる。

こちらが本日のメニュー。

銚子エールは治ろうやで飲んだので、Black Eye StoutとEpisode 0、変わり種の苺チョコレートで飲み比べセット。

このBlack Eye Stoutはバリスタと共同開発したとショップの記事にあり、出ていたら飲もうと決めていた。
一口含むと、濃密なコーヒーの香り。
エスプレッソなどを使っているらしくコーヒービアカクテルといった味わいで、一口目から気に入ってしまった。
他の二種もいい風味だったけれど、個人的好みでBlack Eye Stoutが強く印象に残っている。
 
 
テラステラスから犬吠駅へ。
ここは土産物ショップが充実しており、色々な銚子土産を購入出来る。

まずい棒マスコットキャラのまずえもん氏もマスク着用。

私はぬれせんが大好きなので一番大きな箱を買って帰ったのだが、写真を撮る前に食べ尽くしてしまったことを最後に記しておく。
 
 

銚子へのアクセス

東京方面からは東京駅の総武本線ホームから出る特急「しおさい」が便利。
しかも2021年3月31日まではJR東日本の特急が半額
(※情報は2020年9月のものです。日程など変更になる可能性もありますので、予約の際には必ず最新情報を確認して下さい)
温泉などもあり気軽な日帰りに丁度よい距離感だと思うし、何より大正ロマン電車がある。
私も再訪しなければ。
念のため書いておくけれど、現在の旅行全て、とても手放しでおすすめ出来るような状況ではない。
私は人のいるところを避けつつ、細心の注意を払い感染予防しつつ、旅するつもりだ。

[ 【旅】銚子の美味しいもの【銚子】 ]TRIP, , , , 2020/09/30 22:05