手紙。

十一月に入りましたね。
本日は「手紙」について少し長い文章を書きます。

数年前から、感想の手紙を送って下さった方にクリスマスカードをお返ししています。
作品のSSなどを私が個人的に書くことは難しいですし、何か少しでも感謝の気持ちをお伝えしたいと考えて、浮かんだのが冬の御挨拶だったわけです。

話はかなり遡りますが、私は以前PCゲームメーカーに所属していました。
そこでも感想の手紙をいただくことはありましたが、企業宛ということもあり個人的な返信はしていませんでした。(ただこの頃はイベントにスタッフとして毎回参加していたので、直接ユーザーさんと作品についてお話する機会があったんですよ。今でも楽しい思い出です)
その後にフリーランスになりまして「今まで返事をしていなかったのに不公平だろうか」と暫くは手紙への個別のお礼は控えていました。
ただ徐々に考え方も変わり、やはりお礼がしたい! と現在は「一年に一度クリスマスカード」という形に落ち着いております。

しかし本音を申し上げましょう。
何より「クリスマスカードを選んで送る」という行為が私の冬の楽しみの一つとして定着しつつあり、むしろ趣味のような感覚になってきました。
皆様は「文通」ってしたことありますか?
メールではありません、便箋に書いて封筒に入れて切手を貼って送る「手紙」です。
私は若かりし頃に雑誌の文通コーナーで何人もの方へ手紙を書き、学校の英会話クラブではペンパルに応募し海の向こうの学生さんとも文通し、立派なオタクとなってからは何度も好きな作家様に感想をしたためた女です。
筆まめというより要するに長文を綴るのが好きなだけではと考えたりもしますが、とにかく手紙は書くのも読むのも好きです。
なので今、一年に一度、切手を貼ってポストに投函することがとてもとても楽しい。
むしろ手紙を送って下さった方には「私の趣味に付き合わせてごめん」くらいの気持ちです。
電子メールもLINEも便利ですよね。
仕事の性質上どんどんペーパーレスになっていって、仮想現実とデータの中で生きているような感覚ですけれども、だからこそ、「手紙」という文化、アイテムを可能な限り愛でていたいのです。
今年の冬のグリーティング切手がかなり素敵なので、これを貼って出すのが今から楽しみなんですよ。

とはいうものの。
手紙は私の本業ではありません。
このクリスマスカードを始める時にも「続けられる限り、やれる限り、無理になったらやめます」というふうにお伝えしました。
そういう事情もあり、毎年そっと投函報告をツイートするのみで大きくお知らせはしていなかったのですが、問い合わせがあったので記事にしてみました。
今のところは順調に続いていて少なくとも今年はやるつもりでいますが、この先どうなるかは神のみぞ知るというところでしょうか。
 
 
熱烈に手紙愛を語っておいて今更ですが、関わった作品を買って下さるだけで充分に嬉しいです。
それは本当に本当です。
メールや手紙を書くために大事なお時間を割いていただくわけですから、負担を強いたいわけではないのです。
ただもし、もしも。
何か伝えておきたいことがございましたら、ツイッターやメール、拍手、手紙などお好みの方法で気軽にどうぞ。
いただいた感想が一番の励みになるのは確かなので、届いたらとても嬉しいです。
尚、手紙に関しては拍手やメールと違い出版社様やメーカー様のご厚意で転送いただく形なので、私の手元に届くまで数ヶ月かかる場合があります。
早いと一週間後に着いたりもするのですが、諸々のタイミング次第なんです。
その点だけ予めご理解下さい。
 
 
 
今日のサムネイルは何ぞと思われたでしょうか。
答えは古の郵便配達の制服です。

この麦わら、可愛いですよね。
誰かに被らせたい。

スカイツリーソラマチ9Fの郵政博物館は歴代ポストなどの郵便資料や世界中の切手が集められていて面白いので、近くのたばこと塩の博物館とあわせて是非一度行ってみて下さい。

[ 手紙。 ]diary2021/11/01 23:28