オラソワ朗読劇は最高でした。

昨日のオラソワ朗読劇イベントにご来場・ご視聴下さった皆様、どうも有難うございました。
私個人としては「楽しかった!!」の一言に尽きるのですけれども、少々のネタバレを含みつつ脚本執筆時の思い出などを振り返ってみたいと思います。

「登壇しないキャスト様は音声のみの出演」というご依頼が届いた時、正直「朗読劇でそんなことが可能なのだろうか?」と驚きました。
しかも一時間半オーバーの長尺、オトメイト様初の朗読イベント、と初めて尽くしの仕事です。
また天供島の彼等を書けることはとても嬉しかったですが、同時に責任重大だなとも思いました。

有り難いことに、私はもう何本もオトメイトパーティーの朗読劇脚本を書かせていただいています。
オトパの脚本は基本的にフリーダムなのですが、たった一つ、毎回依頼書に書かれていることがあります。
「シリアスNGではありませんが、ポジティブな内容にして下さい」
なので、今回のオラソワもシリアス過ぎるものは避けようと思いました。
ただ尺が長いので、起承転結までいかずとも何かの形で緩急をつけるべきだな、とも考えました。
その他にも、せっかくみんなが揃うのだから様々な関係図の掛け合いを詰め込めるだけ詰め込もうという野望もありました。
月黄泉VS朱砂、朱砂VSヒムカ、黄泉育ちコンビとしての玄葉と縁、月黄泉とカメリアと縁、書院時代の朱砂と璃空と玄葉、仲良しな時貞とヒムカ、など。
もちろん甘い台詞も言わせたい、そして何より二年経って少しだけ前に進んだ彼等をお届けしたい。
色々と欲張って書き上げたのがあの脚本です。

そんな脚本を、キャスト様が最高の形で演じて下さいました。
本音を言えば、始まるまでは前録りの部分に不安もありました。
何しろ全てが初めてで、どんなふうに音声が聞こえるのか想像が追いつかなかったのです。
執筆に入る前「声のみのキャスト様も本当にたくさん喋っていただいていいんですね?」と確認したりもしました。
でも完全に杞憂でした。
どんなふうに仕上がったかはご覧になった皆様が一番よくご存知ですよね。
私は昼・夜と会場で観ましたが、本当に素晴らしい時間でした。

通常、ゲームの音声収録は「抜き録り」と呼ばれるもので、一人でブースに入ってヘッドフォンをつけて、ずっと自分の台詞だけを演じていく形です。
しかも今はコロナ禍で、アニメ収録でさえ人数制限がかかるような状況です。
そういった中で声のみのご出演も含めて10キャラの朗読劇というのは本当に贅沢ですごいことです。
甘い台詞はしっとりと甘く、シリアスなところはシリアスに。
そしてアドリブにつぐアドリブ、それを笑いをこらえながらフォローアドリブする他のキャスト様。
生の朗読劇ならではの、掛け合いの楽しさに満ち溢れていました。
企画が動き出した時、イベント担当の方と渡邉Dから「黄泉で劇なんてどうでしょうか」というネタふりがあったのですけれども、先見の明です。
劇中劇、最高の最高でしたよね!!!
いまだかつてないロミオとジュリエット、そして「抹殺」「退治」という言葉が踊る白雪姫。
シナリオブックをお持ちの方は是非、比べてみて下さい。

こんな素晴らしい朗読劇は、キャスティングして下さったイベント担当様、前録りを完璧に組み込んで下さった音響スタッフ様、背景やマシマシレシピの画像を作って下さったグラフィック様のお力なくしては完成しなかったものです。
キャラカラーの照明も美しかった……!
スタッフの皆様、有難うございます。

そして、オラソワが第一弾を飾ることができたのはあの作品を愛して応援して下さった皆様のお陰です。
何と素敵な二周年でしょうか。
改めて厚くお礼申し上げます。
オラソワ公式Twitterのカウントダウンも見直してみて下さいね。

イベントのパンフレットにもSSを書きましたし、今週4/27には公式VFBも発売されます。
あわせてお楽しみいただければ幸いです。

朗読劇は現在アーカイブが購入可能です。

5/1には同時視聴会もあるそうです。
みんなでTwitterを通してわいわい観ても非常に楽しいと思いますので、是非こちらもご検討ください。
果物たっぷりアイスティーをおともに。

[ オラソワ朗読劇は最高でした。 ]diary, 2022/04/25 21:06