【旅】柴又の山本亭と浅草の夜

皆さんは映画『男はつらいよ』をご覧になったことがあるだろうか。
フーテンの寅さんを主人公とした人情劇で、今回はそんな寅さんの故郷として有名な柴又からスタート。

駅を降りて少し歩くと柴又帝釈天参道の入り口が見える。


 
 

柴又帝釈天

 
レトロな趣きのある参道を抜け、まずはお参り。
正確な名称は経栄山題経寺。

これは明治29年に建築された二天門。
近付くと、その彫刻の精巧さに圧倒される。
法華経のエピソードを彫り込んだ有名な帝釈堂も含め「彫刻の寺」と呼ばれるのも納得。

柴又帝釈天は庭も有名だけれど、もう少し花が咲き始めてからの方が良さそうな気がして今回は見送り。
帝釈堂とあわせ、後日改めて。
 
 

山本亭

帝釈天から5分くらい歩いたところに、山本亭がある。

カメラ部品メーカーの社長であった山本栄之助氏の住居で、現在は区の登録有形文化財として一般公開されている。

山本亭は今でいう二世帯住宅。
廊下を挟み三間が繋がる造りだが現在は襖が取り払われているため、更に広々として見える。

ガラス欄間も洒落ていて素敵。
このような美しい景色を眺めながら、お抹茶をいただける。

山本亭唯一の洋間。

白漆喰の壁に淡い色合いのステンドグラスがとても上品。

この後、私は最高に好みなステンドグラスと出逢うのであった───

何度でも書くが土蔵は最高、ロマン。
この山本亭の中でもかなり古い部分らしく、他には非公開の防空壕なども。

そして。
そして。
私の愛するステンドグラスがこちら。

この紫色の具合が美しい、美し過ぎる。
好きな洋館とステンドグラスは数あれど、紫の色合いだけでいえばこのステンドグラスが一番好み。
先に挙げた洋間の窓もだが、この山本亭のステンドグラスのデザインがまたいい。
私はオタクなので、この紫色のステンドグラスでクリアファイルなどを作ってくれたら絶対買う。

山本亭から駅へ戻る途中にあった看板、つい撮ってしまった。


 
 

船橋屋の深川風にゅうめんと桜あんみつ

参道まで戻り、まずは船橋屋でランチ。
あさりがたっぷり入った深川風にゅうめんは優しい味わい。

ミニ混ぜご飯と、くず餅つき。
やっぱり船橋屋のくず餅は美味しい。

更にこの季節限定の桜あんみつも。
桜に抜かれたくず餅、ピンク色の桜餡と苺の赤が可愛い。
しかも白蜜なので、淡い色合いに春を感じて食べながら幸せな気分に。

お腹を満たした後は参道をゆっくり散策。

瓶に入ったお煎餅に引き寄せられ、自分土産に何枚か購入。

せき止め飴で有名な松屋にも沢山の種類があって、何にするか迷うのも楽しい。

お煎餅は撮る前にうっかり夜にホテルで食べてしまい、写真は飴のみ。
時代を感じさせる包み紙を眺めていると、またあの素朴な味が恋しくなってくる。


 
 
柴又をやや駆け足で巡り、浅草へ。
今夜の宿であるホテルグレイスリー浅草にチェックイン。

雷門から徒歩5分程度、閑静なエリアで夜も静か。
上層階からはスカイツリーもよく見える。

個人的にこのホテル一番の魅力は、ユニットバスではなく浴槽があることだと思う。

最近は大浴場のあるホテルも増えてきたけれど、ゆったり浸かって旅の疲れを癒やしたい方におすすめ。
部屋には緑茶のティーバックとドリップタイプのコーヒーの他、ミネラルウォーター有り。

 
 

中華ソバ ビリケン

ホテルの部屋で一休みしてから、中華ソバ ビリケンへ。

夜の部開始の17:30より少し早めに店に到着すると、既に列が出来ていた。
運良く最後の一人で一巡目の入店。
この分厚い鴨チャーシューを御覧ください。
スープの出汁も鴨で、しみじみ美味しい。

ツイッターを見ていると限定メニューで牡蠣や真鯛ラーメンもあったりして、近ければ絶対に通っていたはず。
新しいお店かつ店内も清潔感のある造りなので、女性一人でも入りやすい。
人気店なので開店と同時を狙うか、時間に余裕を持たせての来訪が吉。
 
 

隅田川パブブルワリー

食べ終える頃にはすっかり日も落ち、浅草もライトアップ。

橋を渡って隅田川パブブルワリーへ。

アサヒといえばスーパードライがやはり有名だけれど、ここではオリジナルのクラフトビールが飲める。
二階は落ち着いた雰囲気で連れがいる場合や団体向き、一階は開放的な造りで一人でふらっと入り軽く一杯、に丁度いい。

飲み比べと迷い、吾妻橋ペールエールを。

爽やかな柑橘系の香りにカラメルの風味、個人的に好きな味わい。
クラフト系はそれぞれの蒸留所にそれぞれの味があり、旅先で色々と飲むのが楽しい。
ちなみに今までで一番インパクトがあったフレーバーは椎茸。
これもそのうち記事にまとめる予定。
飲み終えてからロゴがあったことに気付く、旅記事書きとして自分に減点1。

他の味にも興味を惹かれつつ、今夜はこれから浅草の夜をロケハンするというミッションがあるので一杯で〆。
 
 
カメラを片手に、橋や、門や、商店街など。
分かっていたことではあるが夜景を貼るとブログの黒背景に溶ける。
しかしもうこのままでいく。


 
 

※※今回の記事は山本亭を早く紹介したかったという理由が大きいので、物語に直結する場所は発売後に需要があればまとめます※※

二日目に続く。

[ 【旅】柴又の山本亭と浅草の夜 ]TRIP, , , , 2022/07/14 21:18