【仕事情報】『MESSIAH』移植版

毎日、灼けそうな陽射しですね。
今日はBL18禁の仕事情報になりますので、興味のない方はページを閉じて下さい。
 
 
 
 
この度、『メサイア』がアニメイトゲームズ様にて配信されることになりました。
なんとPC版の発売は2006年の8月25日だっだメサが、です!
18周年を迎えるこのタイミングでまさかの移植。

正直、昨年『PA』が移植された時に「私の過去作が世に出るのはこれで最後であろう」と考えていたのですが、更に懐かしい2006年のPC作品が令和の世に再び送り出されます。
2006年に発売ということは、制作時期を考えると19年くらい前の文章です。
19年前。
19年前ですよ。
作中のスチルでキャラが持っているのが旧式の携帯なのに、スマホでプレイ出来るんですよ。

メインの登場人物が三人しかおらず、閉鎖された洋館という名の密室で人間関係が変質していく話です。
ああいった物語構成は大好きなので、機会があったらまた作りたいですね。

あの頃の私は「格好いい文章」に憧れていました。
何とかして「上手い文章」を書きたいと思っていました。
ちなみにそれは『PA』くらいまで続きます。
このようなことを明かすのは顔から火が出そうなくらい恥ずかしいですが、一人くらいはシナリオライターを目指す人が読んで下さるかも知れませんし、文章はとにかく量を書いて「自分の手で完結させる」のが一番の上達法、とお伝えしておきます。
私ごときが文章やシナリオのハウツーを語るのはおこがましいのは承知の上、でも「とにかく完結させる」は多くの先輩作家様も仰ることなので間違いないはず。
この場合の「上達」は他者の評価ではなく「自分が書きたいものを扱えるようになる・風呂敷を畳める」という意味で使っています。
先日、シナリオライター20周年を迎えた日記を書きましたが、20年前よりは扱えるものが増えたとはっきり感じます。

メサは約20年前の作品なので、時代的なアイテムはもちろん、令和にはややそぐわない表現があるかも知れません。
それでも、当時の私が、所属していた会社スタッフの力を借りながら、その時の力を出し切って書いた大切なシナリオです。
エンディング後の彼等が幸せであるようにと、今でも願っています。
バッドエンドは、バッドなりに。
彼等を愛して下さった皆様のお陰でファンディスクも出せましたし、派生の小説も沢山書かせていただきました。
この場を借りて深くお礼申し上げます、どうも有難うございました。

語りたいことは色々ありますが、これから初めて作品に触れる方もいらっしゃるかも知れませんので、これくらいにしておきます。
当時プレイして下さった方もまた是非、雪降る道を歩き、あの館に閉じ込められて下さったら嬉しいです。

夏ですし、今日のサムネはやっぱり向日葵で決まり。

[ 【仕事情報】『MESSIAH』移植版 ]仕事情報2024/07/30 23:12