出雲と大和。

今日は閏日。
祝祭日ではありませんが4年に1度の29日、何となく待ち遠しい日……のはずでしたが、今年はそうも言っていられません。
コロナウィルスにより様々な影響が出ていますね。

先日の日記で楽しみです、と書いた「出雲と大和」展。
実はこの告知が出されたまさにその日、見に行っていました。
素晴らしい展示だったわ、みんなにおすすめしたい! と満ち足りた気持ちで国博から出て来て、その数時間後にこの知らせ。
事情はもちろん理解出来ますが、興味深い展示だっただけに突然の閉幕が残念でなりません。

日本は島国ですが、外からの様々な文化の影響を受けつつ祭祀も変わっていきました。
遺跡の副葬品も地域によって異なり、異国との交流を担っていたと思われる人物の墓からは大陸産の豪華な刀や珍しい形・素材の勾玉等が発見されています。
ローマ帝国産出の素材が当時栄えた中国の王朝で加工され、はるか海を渡り日本へ、そして令和の今、目の前に。
同じ日本でも、日本海側と太平洋側でも祭祀の変遷がまた違うのが個人的には大変興味深く、最近ずっと追いかけています。
仏像も沢山ありまして、かなり近くでゆっくり見られたので勉強になりました。
改めて考えると「仏教」は最初この日本にはなかったものなんですよね。
仏教が伝来しなかった日本、という世界があったら、それはそれで面白そう。

出雲大社本殿の模型がまた素敵だったんですよ……。
長い長い階段、心御柱(しんのみはしら)、宇豆柱(うずばしら)。
出雲大社のこちらかな。
サイトの写真だとスケール感が伝わりにくいのですが、天に続くような階段です。
出雲大社本殿は平安時代より更に前は巨大な建物だったという説があり、真偽はともかく、まさに神の場所という迫力。
私のような人間は想像するだけでときめきます。
出雲大社はまだお参り出来ていないので、いつかゆっくりあの辺りを巡ってみたい。
サンライズ出雲に乗るという野望も叶えなければ。

これは撮影可能エリアで、銅鐸の埋納時を再現したもの。

銅鐸は朝鮮半島から伝来したものらしいですが、使用目的に関しては京都国立博物館の記事が面白くておすすめ。
(展示には丁度、このシカと四本足の動物のものもありました)

来月に行こうと考えていた博物館があるのですが、既に3月半ばまでは休館が決定。
少しでもおさまってくれるよう願います。

[ 出雲と大和。 ]diary2020/02/29 22:17