【旅】原城の朝焼けと天草・島原・長崎ダイジェスト

無事に天草から戻りました。
もうとてもとても良かったです。
その魅力をお伝えしたいと思っているのですが、旅記事にまとめるのはまだまだ先になりそうなので先にダイジェストでお届けします。
 
 
というわけで原城の朝焼けです。
時貞にフォーカスされていますけれど。

『天草四郎時貞』というキャラクターを作り動かした以上、絶対に来なければと思っていました。

天草四郎はこの本丸で首を落とされたと言われています。

これが天草四郎の陣中旗。
記されたポルトガル語の意味は「いと尊き聖体の秘跡ほめ尊まれたまえ」

ただし原城跡に資料館のようなものはないため、これは島原城の資料館にあった複製です。
史料としての名は「綸子地著色聖体秘蹟図指物(りんずじちゃくしょくせいたいひせきずさしもの)」
あの時代に、こういった洋画のタッチで描かれたものが存在していることも貴重ですよね。
血痕や刀、矢などで裂けた跡も残っており戦の激しさを物語っています。

この時に泊まったホテルはその名も『原城の宿 城』。

原城から徒歩5分程で、こんなふうに朝の散歩として誰もいない原城を独占できます。
無料のお茶やコーヒーがロビーにあり二食つきでお手頃価格ですし、吉利支丹御膳プランなどもあるので原城が目的の方にはおすすめ。
スタッフさんもみんな親切で、気持ちよく泊まれた宿でした。

すぐ側に『原城温泉 真砂』というホテルがあり、天然温泉の大浴場は日帰り入浴が可能なのでそちらを利用しました。
島原の夕焼けを眺めながら浸かる湯は最高です。
打たせ湯やサウナもあり、旅の途中の身体が癒えました。

 
 
このブログ的に最初は時貞であろうと真っ先にご紹介しましたが、実際は羽田→熊本空港→天草空港→天草→天草の鬼池港からフェリーで対岸の長崎口之津港→島原→長崎という旅程でした。
片道430円30分のフェリー旅は楽しい。

大江教会。
クリスマスこそまさにお祝いシーズンですよね。
どの教会も祭壇横に東方三博士と聖母マリア人形が飾ってあったり、有馬キリシタン遺産記念館では賛美歌が聴けたりと、いい時に訪れることが出来ました。

﨑津教会。

教会すぐ側の宮下商店さんで買った天草さおり織のバッグ。
色の美しさに一目惚れ。

実物はラメ糸がキラキラして、もっと華やかです。
同じものが一つとしてないので、好きな色を探すのも楽しい。

猫のデザインがあるのは、漁港らしく猫があちこちに集っているからでしょうか。

潜伏キリシタンの集落である﨑津。
卑流呼様……じゃない蛭子様も祀られていました。
この﨑津~今富は宗教というか民俗的に非常に興味深いところで、私の勉強不足が悔やまれて悔やまれて。
もちろん、そういう情報を得るのが現地に足を運ぶ楽しみではあるので、調べるのは今後のお楽しみにします。

天草でお世話になったのは刺し身祭壇で有名な平野屋さん。
これ、別注料金なしの一人分です。

刺し身はもちろん、塩焼きも美味い。

煮付けも美味い。
朝食も美味い。

朝からお頭。

着いた時に「もうお風呂入れておきましたからね」と出迎えて下さって、もう何から何まで優しいおかあさんとおとうさん。
これを書きながらまた天草に、平野屋さんに戻りたくなる私がいます。
それくらい良かったんです。

 
 
長崎に渡って、浦上教会。

キリシタンの歴史としても辛いのですが、ここは原爆の歴史も重なります。
熱で溶け崩れたロザリオが痛々しい。

最後は大浦天主堂。

他の教会もそうなのですが「美しい建物」で終わらせてはいけないところです。
もちろん、原城も。
弾圧や島原の乱について、これまでも色々な資料を読んではいました。
でもまだまだ理解すべきことがあるはずで、一度は足を運ばなければと。
今回の旅では新しく知ること考えることが沢山あり、解像度が上がりました。
そういった部分を時間をかけてきちんと記事にまとめたいので、もう暫くお時間を下さい。
 
 
真面目に取材してはいましたが、美味しいものも沢山食べました。
というより食べたもの全てが美味しかったです。
ひとまず強烈な印象を残した島原の茶房速魚川(はやめがわ)さんのかき氷と、私的にポイントが高かった素敵なホテル朝食をご紹介しますね。

島原は城下町でもあり、武家屋敷やレトロな建物が残っています。
猪原金物店さんも趣きのあるお店で、そこに併設されているのが茶房速魚川。

かき氷が有名らしいとのこと、これは絶対に行かなければ!と島原駅に降り立ち真っ先に向かったのですが……。

口に入れた瞬間「何これ!?」と心の叫びました、もちろんいい意味でです。
こちらでは、かき氷機の刃を特別な砥石で仕上げているのだそう。
流石は金物屋さん併設!
私はかき氷が大好きで、旅先で「氷」の字を見ると吸い込まれるような人間です。
最近のかき氷はすっかり高級化が進み、天然氷ふわふわ系が主流ですので、「氷」の部分に関してどのお店でもそう大きな差はないであろうと思っていました。
しかし反省します、私が愚かでした。
本当に質のいい降ったばかりのパウダースノーを食べたらこんな感じかなという、きめ細やかさ。
恐るべし、金物屋さんの氷。
期間限定の安納芋かき氷も美味しかったのですが、もしかしたらシンプルな蜜で食べた方があの滑らかな舌触りをもっと堪能できたかも知れません。
一体どんな刃で削ったらこんな氷になるの? と興味が湧きました。
ちなみにかき氷は11月までと書いてあったので諦めていたところ12月頭でもメニューにあり、更にこの記事をまとめるにあたりお店の公式Instagramを確認したところ、皆様からの要望に応えて冬でも注文OKになったそう!

ちょうど昼時でしたので、島原名物「具雑煮」もいただきました。
島原の乱の最中に天草四郎が民に餅を兵糧として蓄えさせ、それを野菜や魚、貝と一緒に煮込んで食べたというのが由来の一つ。
当時の食文化から考えるに汁ものというより文字通りごった煮だったとは想像しますが、食べてみたかったのです。
文字通り具沢山で、穴子や卵焼き、そして関東民として丸餅なのが新鮮!
お雑煮は地域色があって面白いですよね。

ストーブの燃える部屋で食べるかき氷もいいものですよ。
 
 
ホテルベルビュー長崎出島のモーニングも良かったです。

感染対策でおかずなどを小分けパックにしているホテルも少なくないのですが、それを逆手に取ったピクニックバスケット型。
左下に見える「出島バーグ」が固定メニューで、他は季節や曜日で色々と変わる模様。
美味しいし、手軽だし、衛生的だし、見た目も可愛いしで、個人的に★5。
自分で好きなものを好きなだけつめこんで、部屋に持ち帰って食べることも可能。
スープやお味噌汁、ご飯はその都度よそってくれます。

ホテルの外観はちょっと古めですが水回りはリフォームされていますし、大波止電停の目の前。
宿泊していなくとも食べられますので、長崎旅行のモーニング選択肢の一つに是非。

おまけの自分土産コーナー。
往復はソラシドエアを利用したのですが、往きの機内販売でこの馬油を見つけて帰り便で絶対に買うと決めていました。

無香料、日向夏、枇杷、白イチゴ、ひのき、寒緋桜となかなか珍しい香りのラインナップです。
馬油は持ち歩きに便利でよく使っているため、嬉しいアイテムでした。

駆け足でしたが、ここまで読んで下さって有難うございます。

[ 【旅】原城の朝焼けと天草・島原・長崎ダイジェスト ]TRIP, , , , 2022/12/12 21:51