7/29にメッセージを送って下さった方へ②

>片桐さん【GOKUST FIRST ANNIVERSARY】ですね!!!!

そうですよ、目出度く一周年です!!
八朔ゼリー美味しいですよね!

テンション高く始めたところで、恐らく今回のメッセージの重要なところはこれかなと思い、シリアスモードに入ります。

「獄ストを書くに当たって【死】をどのように受け止めていたのか」ですが、恐らく私はそれなりに死と向き合っている人間では、と自分で自分を解釈しています。
先に書いておきますが、終わりを求めているという意味では絶対にありません。
うちは長寿の家系ですし、憎まれっ子世に憚ると言いますし、それなりに長生きしそうな気がしています。

私にとって「死」は生活環境的な意味で「近かった」んです。
というのは時代もののロケに使われるような田舎育ちでして、葬儀なども比較的最近まで旧式でした。
どういうことかというと、今はセレモニーホールが主流ですが、自宅でやるんです。
中でも、私を可愛がってくれた祖父の葬儀は、私の中に「何か」を残しました。
我ながら嫌な中学生だなと思うのですが、その経験を詩にしてコンクールで金賞を取ったのでした。
「文章を書く」というのは引き出しが勝負です。
(というより、創作全般ですね)
これは登場人物が書き手とイコールであるということでなく、例えば語彙は、自分が知らないものは当然ながら出てきません。
あとはキャラがどう動くかは、やはり想像力も必要だと考えています。
なので送信者様の経験が、いつか物語に生きることもあると思います。

ただ個人的には「傷を癒やすこと」を最優先して欲しいと願います。
「傷だらけの手でも誰かを救えるか」という言葉に対して、私はこう考えます。
崖から落ちそうな人に手を伸ばすことは出来るかも知れません。
でもその傷がまだ癒えず、血が流れ続けているのなら触れた人にその血が着きます。
送信者様は送信者様であり、送信者様は自由に、幸せな人生を生きる権利があるんですよ。
この「自由」というのが、送信者様の抱えている問題で難しいのも理解しています。
頑張って、とか大丈夫、などという無責任な励ましはしません。
でも送信者様の傷がかさぶたになることを、心から願っています。

写楽はですね「難しいテーマを選んでしまったな」と正直思いました。
でも、それを送信者様があんなふうに受け止めて、彼というキャラクターを愛して下さったのなら、伝えたかったことは伝わったのかなと。
深く抉ってしまってそこは申し訳ないのですが……。

五右衞門ルートはネタバレ的に詳細なコメントを返すことが難しいのですが、要約すると五右衞門は罪作りな男だと考えています。
色々な意味で。
特典SSのあれは非常に彼らしい思考だなと、私も気に入っているんですよ。
五右衞門はああいうビターなところが、書いていて非常に楽しいキャラではあります。

獄スト全体に言えることなのですが、それぞれ死に方が違いますよね。
処刑された場合、自分の命がもうすぐ終わるということは理解している。
でも五右衞門なんて死ぬ間際にあんなことを言われたら、死んでも死にきれないですよね。
菊之助なんて「今日死ぬ」とは全く思ってなかったはずです。
死後の世界、というとちょっとアングラ感がありますが物語を作る身としては興味深いテーマだと感じています。
そういう意味で「地獄」をモチーフに浅草泥舟ライフを書けたことは、大きな勉強にもなりました。
仏教における「地獄」や「救済」は様々な解釈があり、とても全部をまとめきれないので使いやすくアレンジもしてしまったのですが、いい意味で地獄を身近に感じてもらえたら、閻魔大王と篁も喜ぶのではないでしょうか。

物語を書くことは、楽しみもありますし、苦しみもあります。
でも文面から送信者様が物語を書きたいという気持ちが溢れているので、きっと大丈夫です。

インスタは私の旅と食の欲望の記録帳なのでちょっとお恥ずかしいのですが、フォローして下さって有難うございます。
自分で見直して、沖縄に恋い焦がれる日々です。

Twitterにも書きましたが、隅田川花火大会は特等席で盛り上がっていたはずです。
これからも浅草の彼等をよろしくお願いしますね!

[ 7/29にメッセージを送って下さった方へ② ]返信2023/07/31 22:44