【旅】笠間稲荷 門前通りの美味しいもの【笠間】

今年の梅雨はとても長く感じた。
いつもなら「こういう年もあるだろう」で流せたと思うが、COVID-19による外出自粛もあり、ぱっと気持ちを晴れやかにしてくれる梅雨明けがやけに待ち遠しかったのだ。
そんな折、ふと笠間のことを思い出した。
笠間といえば笠間稲荷だが、もうはるか昔に一度訪れたきりで、余りの近さにかえって足が向かなかった。
つまりまだ、御朱印をいただいていないのだ。
丁度こういった状況下で「県内の観光施設を応援しよう」という声も聞かれるようになり、ささやかにでも力になればと、雨が上がるのを待って常磐線に乗り込んだ。

とうわけで笠間駅到着。
実はJR笠間駅から笠間稲荷は結構な距離がある。

かさま観光周遊バスも走っているが、私のおすすめはレンタサイクル
笠間駅を下りてすぐ右手にこのような観光案内所があり、ここで借りられる。

周遊バスでは行かない場所まで気軽に走れるし、時間にも縛られない。
今回の記事タイトルは「笠間稲荷門前通りの美味しいもの」となっているが、厳密にはその付近の店も含む。
もしこのブログをご覧になって美味しいもの巡りをしたいと考えて下さった方は是非検討を。
ちなみに笠間駅から笠間稲荷まではナビによると約1.4㎞。
徒歩でもいけなくはないが、バスか自転車、複数名ならタクシーが現実的な距離だ。
 
 

笠間稲荷

笠間稲荷の周辺は門前通り商店街になっていて、土産屋やカフェ、食事処などが並んでいる。
最初に立ち寄ったのはきむらや

笠間稲荷はおいなりさんが有名で、お店によって様々な具のものが売られている。
きむらやでも食べ歩き、店内どちらでも可。
私は店内で蕎麦とのセットをいただいた。
ケースには沢山のおいなりさんが並んでいて、梅や蓮根、穴子、珍しい蕎麦いなりなど迷ってしまうが、個人的おすすめは胡桃。
甘じょっぱい胡桃がごろごろ入っていて、何とも懐かしい味わいなのだ。

腹拵えを済ませ、いざ笠間稲荷へ。

この真夏の青い空と朱い鳥居が最高。

疫病の影響がこんな形で、と驚いた。
他にも感染予防対策として御朱印を書き置きするところがかなり増えていて、本当に色々なものが変化したなと痛感する。

笠間稲荷のご祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)、農業、工業、商業、水産業など、あらゆる殖産興業の守護する神とされている。
須佐之男命(すさのおのみこと)のお子様。

境内にはお狐様が沢山。

何度も書いているが私は真夏の神社が大好きだ。
静謐な緑の中に立っていると、日々の中で少しずつ強張った心がいい具合にほどけていく気がする。

 
 

ふる川製菓

笠間稲荷からまた少し自転車を漕ぎ、向かったのはふる川製菓

笠間で長く続けられている和菓子屋で、2015年に新しくカフェスペースを併設した店舗へとリニューアル。
こちらでは夏季限定でかき氷が食べられる。

宇治金時を選び、更にエスプーマを追加。
もうこれだけでも美味しそうだが、そこに和菓子屋さんの自家製抹茶ソースをたっぷりとかける。

自家製餡も上品な甘さで、白玉はもっちり。
お汁粉や磯辺巻きは自分で餅を焼くシステムになっており、そちらも魅力的。
秋冬にまた訪れたい。

ちなみにふる川製菓はムース大福も可愛くて美味しい。
店舗でこのようにずらりと並んだものから選ぶ楽しみを味わっていただきたいが、Yahoo!で通販も可能
この日は桃のムース大福にしてみた。
ふわっとした口溶けで何個でも食べられそうな、危険極まりない食べ物である。
 
 
それから日光浴と腹ごなしを兼ねて笠間芸術の森公園までサイクリング。
ここは笠間の陶炎祭(ひまつり)のメイン会場だが、残念ながら今年は中止となってしまった。
私は土っぽい器というか、厚みがあって釉薬の色合いがパキッとしたものが好きなので、笠間焼もよく一目惚れする。
笠間芸術の森公園近くにはギャラリーなどが点在しているので、器好きな方にはこのエリアもおすすめ。
来春は開催出来ますように。
 
 

菓子工房 福

そして再び笠間稲荷の門前通りへ戻り、向かったのは菓子工房 福

笠間で20年以上続くフレンチ「かるにえ」のシェフがデセールをもう少し気軽にということで始まったシュークリーム。
これがもう素晴らしい味なのだ。

笠間の栗シュークリームを食べたのだが、さくさくのシューに渋皮栗のクリーム、濃密でもしつこくないマロンペースト、そしてカスタードの狂おしいハーモニー。
マロン好きは絶対に一度は食べるべき。

このように店舗の二階がイートインスペースになっている。
 
 
大満足のシュークリームのあとは、大好きな煎餅屋千七へ。

仙七は茨城の真壁、つくば、そしてこの笠間に直営店がある。
こちらで有名なのが半熟カレーせん。
ぬれせんのカレーバージョンというか、あれよりもさっくりしているが、しかし食べるとしっとりという不思議食感。
袋を開けたと思ったら、気付くと中身がなくなっている。
楽天でも通販可能なので、興味が湧いた方は是非一袋どうぞ。

 
 
笠間稲荷の門前通り付近には古い建物が幾つも残っており、そういった街並みを眺めるのも楽しみの一つ。


 
 

岡井商店

こちらの岡井商店も趣きもある素敵な建物の八百屋さんで、二階がカフェになっている。

一休みしたくて立ち寄ったので食事は控えたものの、ランチメニューが野菜たっぷりでどれも魅力的。

こちらは自家製シロップのレモネードソーダ。
レモンの味が濃く、元気が出る味。

ただし旧い建物のお約束で二階へ上がる階段が非常に急かつ狭いので、登る際には頭上に気をつけよう。
 
 

四季と六花

笠間の美味しいもの食べ歩き最後は、四季と六花の華麗なるかき氷。
こちらはカフェ ナナイロというコミュニティカフェで、日によって営業内容が変わるらしい。
その中で、四季と六花は週末を中心にかき氷店をオープンしているのだ。

四季と六花のかき氷は、デコレーションが素敵にゴージャス。
公式Instagramのメロンに心を鷲掴みにされていたが今年の時期に間に合わず、代わりに桃を堪能してきた。

この美しい花びらをご覧あれ。
桃の果肉を一枚一枚薄くそいで、薔薇の形にしているのだ。
「美味しい」かき氷はどれが一位か選べないが「美しい」かき氷なら今のところこれ。

この他のメニューどれも全てこだわりの飾りつけで、Instagramには写真のないチョコミントもときめく可愛さだった。
もちろんシロップも季節の果実を使った自家製。
笠間稲荷へ来た際にはこちらのかき氷を是非。
ただし、基本的には予約制で現在はLINEでのみ受け付けている。
まずは友達登録し、そこから希望の日を選ぶ形。
週末のみの営業ということもあり、大体、二週間くらい前には埋まってしまうため遠方からの場合は余裕をもった予約が吉。
 
 

大洗の磯前神社

笠間は都内からだと日帰りも可能な近さだが、神社や御朱印に興味のある方なら一泊して大洗の磯前神社もおすすめ。


今はどの観光地も人が減っている。
もちろん健康が第一だから今すぐにとは言わない。
いつか色々なものが落ち着いて、ふらりと旅に出てみようという気分になった時に、候補の一つとして思い出してもらえたら嬉しい。

[ 【旅】笠間稲荷 門前通りの美味しいもの【笠間】 ]TRIP, , , , 2020/09/29 22:40