【旅】ル・ノルマンディの朝食、鎌倉の紅葉と猫【横浜・鎌倉】

ル・ノルマンディのコンチネンタル・ブレックファスト

朝食はニューグランドのレストランであるル・ノルマンディにて。
二日目も快晴で、窓際の席から望む朝の海が清々しい。

フルーツジュースにヨーグルト、サラダ。
パンは好きなものを好きなだけ、コーヒーと紅茶もタイミングよく尋ねてくれる。
卵は好きな調理方法を、つけあわせもハム、ソーセージ、ベーコンから自由に選べる。

日常でシルバーのトレイに載ったケチャップが運ばれてくることはないので、これだけで豊かな気持ちになれる。

このオムレツの美しさ。
iPhoneは元から青みが強く出る上、早朝の光だったせいもあり、色が今一つになってしまったのが口惜しい。
私の中で「プロの技で作ったものが食べたい」のトップに位置しているのがこの「プレーンオムレツ」なので大満足。

チェックインの時は人が多かったロビーも、朝はとても静か。
今回はGo Toトラベルを利用したが想像以上に素晴らしいホテルだったので、また今度、違う季節に泊まりにこようと決めた。

二日目は洋館を巡って資料用に写真を撮りまくろうと目論んでいたものの、感染予防のために入館は可能・撮影は不可。
ちなみに、某・アタミの別荘のモデルはべーリック・ホールです。
そのような事情により、鎌倉に向かってみた。
 
 

円覚寺

北鎌倉で下りて、まずは円覚寺へ。
紅葉はまだ早いだろうなと思っていたところ、丁度染まり始めで美しいグラデーションが目に飛び込んで来た。
こんな繊細な色合いを見ると、自然の生み出すものに感心すると同時に、心に刻んでおいていつか文章に、と職業病的なことも考える。
私の中にはそういう風景が沢山ある。

室町幕府二代将軍足利義詮の遺骨が分骨されたという黄梅院へ続く階段。

鎌倉を歩いていると「源平ものもやはり一度は……」という気持ちになってくる。
那須与一や鬼一法眼を絡めて、パラレルとして動かしたら絶対に楽しいと思う。
私は『ドリフターズ』が大好きなので、いつかああいう濃ゆいバトルものの世界観を作って書いてみたいのだ。

大方丈の後ろの廊下には椅子が並び、池を眺められるようになっていた。
他に客の姿はなく、時折響く鐘の音を聞きながら暫しの静寂を楽しむ。


 
 

長い石段を登ってゆくと、国宝の洪鐘(おおがね)がある。
北条貞時が国家安泰祈願に鐘を鋳造しようとしたがうまくゆかず、江ノ島の弁財天に詣でたところ「円覚寺の白鷺の池を掘ってみよ」というお告げがあったそうな。
すると池の底から龍頭の形の金銅の塊が出現、それによってこの鐘を造ったらしい。

遠くには富士山も見える。
大島の港から拝んだ時にも考えたが、富士山を目にすると何故かおめでたいような御利益があるような気がするのは日本人の性なのだろうか。

御朱印を待っていたところ、猫様が出現。
こちらを覗き込むような仕草が可愛い、思わずつつきたくなる手も可愛い。
猫はすべてが可愛い。

 
 

明月院

円覚寺から少し歩いて明月院へ。
この辺りの木はかなり紅く色づいていた。

紅葉といっても少しずつ葉の形や色づき方も違っていて、眺めながら歩くのが楽しい。

紫陽花で有名な階段。
花の時期に来たことはないのだけれど、この株の数を見るだけでも雨期の華やかさが目に浮かぶ。
でも個人的には、この葉が落ちた枝や枯れかけた葉も風情があっていいと思う。

暖かそうなお洋服を着ていたお地蔵さん。
それぞれにハートや花の飾りもついていてキュート。
私は誰かの手によって縫われた・編まれた服を纏っているお地蔵さんや、お手製の座布団が並ぶ駅のベンチが大好きで、旅先で見つけると写真に残している。
いつか一度くらい私もお地蔵さんに服を着せたい。

明月院にも猫様がいた。
こちらの猫は本当に人慣れしていて、カメラを向けても全く動じない。
毛艶もいいし首輪もついているので、もしかして明月院で飼われている子なの……? と思い、帰宅してネットで調べたところすぐに出てきた。
紅葉の季節にきたので「もーみん」というらしい。
穏やかに、幸せに暮らして欲しい。

明月院には「月」にちなみ、本物の兎と石の兎がいる。
本物と他の兎は撮影に失敗してしまったので、紫陽花の季節にまた訪れて可愛い姿を写真におさめるつもりでいる。

再び北鎌倉駅へ。
私のように一泊の荷物つきで来る方は少ないと思うけれど、円覚寺・明月院とも坂や階段が多い。
キャリーなどを引いている場合は、改札を出てすぐにコインロッカーがあるので預けておくことをおすすめする。
「鎌倉駅でレンタサイクルを借りて北鎌倉まで巡る」という案内も見たので、次はそれも検討しようと思う。
よく晴れた日に海沿いを走るのも楽しそうだ。


 
 

鶴岡八幡宮

電車で鎌倉駅に向かい、鶴岡八幡宮へ。
かなり昔に一度来たきりだったので、今回は御朱印集めもかねて再訪。

以前は足を運ばなかった源氏池の旗上弁財天にもお参り。

ここの藤は白だそうで、花咲く季節にも是非来てみたい……いやでも紫陽花とはまた時期がずれるだろうし、毎月通わなければ。
とにかく一日でも早くのんびり花を見られる世界になればいい。

鎌倉にも素晴らしい洋館があるのだけれど、午後からは崩れる予報だったので鳩サブレを買って帰宅。
以上で横浜・鎌倉の旅は終了。
早くこの鳩からマスクがとれますように。

[ 【旅】ル・ノルマンディの朝食、鎌倉の紅葉と猫【横浜・鎌倉】 ]TRIP, , , , , 2021/06/13 17:24