4/3にメッセージを送って下さった方へ①

>片桐さん、こんにちは。3/10頃にメッセージを送らせていただいた者です。

こんにちは!
GCをプレイして下さったなんてめちゃくちゃ嬉しいです!!
PC版ということで懐かしさに震えますが、あのパケ絵が美しくて大好きなんです。
UIのことも気に留めて下さって沁みます。
PC版GCの発売が2009年、 Sugary Sparkleが2010年の2月、そして2011年に東日本大震災が起きて結果的に私はフリーになったので、ガーネットというのは私があの会社で書いた最後のタイトルなんですね。
(余計なことを付け加えるならその震災直後の混乱期2011年4月に移植版が発売となり、なかなか波乱なタイトルなんです・苦笑)
今まで兄ブランドの美少女ゲーム、そしてBLゲームしかみんな作ったことがなかったので、GCも色々な試行錯誤がありまして。
そもそも、乙女ゲーム自体もまだまだ少なかった頃です。
そんな時期にメインの王子が褐色肌とか今にして思えば英断だな!と思います。

『微睡む月の夜のアリア』はゲームで体験していただけて良かったです。
作詞もして、ゲームの世界観そのものに完全に組み込んだ曲なので私にとっても非常に思い出深いです。

キイチと玄葉……わかります!
デリカシーの無い善人というか「完全にゾーン外」スタートも大好きなんですよ。
仰るように失礼なことには変わりないんですが、でも「相手にいいことを言って気に入ってもらおう」という気持ちがないところが魅力ですよね。
それで透矢が「いいことを言おうとしても言えなくて自爆」型なんです。
透矢との恋は等身大な感じじゃないですか?
あの星を眺めるシーンはそんな二人の距離感が出ていて、私もスチルを見る度に甘酸っぱい、嬉し恥ずかしのような感覚です。

白土兄妹のあれは、乙女ゲームとして三人相合い傘はどうなんだと今でも思うのですが、でもすごく好きなシーンです。
というかまさにあの三人の関係そのものなんだと思います。
少し話はズレますが、私はファナがデビュー作なので、それまで創作における「主従」や「幼なじみ」や「親友」などなどの「属性」を強く意識したことがなかったんですね。
そこで霜波とリーウェンを書いて「主従とはいいものだ」と自覚したところがありまして。
その流れからの主従萌えが白土兄妹には注がれています。

理人の魅力の一つは間違いなく、自分の手を汚すことを厭わないところだと信じています。
今にして思えばメインの攻略キャラ、しかも二番手によくあんな真似をさせたな!?と思うのですがそういうところも「乙女ゲーム」に手探りで体当たりしたからこそで、移植の話をいただいた時に「(流血表現などが)理人、大丈夫?」と思ったのもいい思い出です。
でもそんなブレのない理人が私も好きです。

サーリヤはですね、あの「愛してなどいなかった」と「柘榴」が私の性癖です。
もう薄々お気付きとは思いますけれども「果物」というのも私の中で性癖と言っていいくらい好き好き大好きアイテムなんですよ……。
柘榴ってもうあの存在自体が官能的で良くないですか?
「花」も好きでよく使いますが、果物の方がもっと欲望に近いところにあります。
多分これからも、ここぞという時に果物を食べさせるはず。

GCのSwitch移植は難しいのですけれども、2009年に発売したものを2023年にこうしてプレイしていただけて、丁寧な感想をいただけて、本当に感謝しかありません。
初めての乙女ゲームシナリオで、当時のスタッフに沢山の励ましや助けを受けて書いたものです。
ブランドとしては残念ながらもう残っていませんが、こんなふうに誰かの記憶に残っていくのなら幸せなタイトルだなと思います。

[ 4/3にメッセージを送って下さった方へ① ]返信2023/04/04 22:18